みーた、ヒモになりたい

ちょっぴりノスタルジックな現役大学生の世界観

週末に読みたいおすすめkindle本 【第1回】

木曜日の夜。平日も折り返し、一週間で一番だれる日と思われるこの木曜日を乗り切り、明日仕事や学校に行けばあとはもう楽園の土日が待っているのだ。

 

意外にも、金曜日の魔物を倒して乗り切るのはそんなに簡単じゃないというのは知られていない。週末休むためにタスクを早く終わらせて帰ろうとしても、上司から次から次へと新たなタスクを放り込まれるのが悲しいところだ。幾度となくこの非情な行為が行われてきただろう。つらい経験の蓄積により金曜日という日は体に重くのしかかり、朝からそんなことを考えれば午前さえもスタミナ切れで憂鬱になっている人も多いと思う。土日に楽しみがあればまだ踏ん張って頑張れるかもしれないということを考慮すれば、やはりこの自己啓発サイトである、「みーた、ひもになりたい」サイト主、みーたが人肌脱ぐしかあるまい。大船に乗ったつもりで任せてほしい。そこで、週末に読みたいお勧めkindle本をご紹介したい。

 

なぜkindle本かというと、一般的に紙の本よりも価格が安い、持ち運びやすいから急にある特定の本を読みたくなってもどこにいても読める、という利点が大きいからである。kindle版だけどkindle持ってないって人は金曜仕事終わりに本屋さんに行って手に取ってみてください。

 

・ 君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

 

恋愛小説としては王道と呼べるもの。しかし最後まで読んでいくと展開の美しさに心奪われる。どんなに重い病気を患っていても、どんなに平凡な人間でも明日という価値は同じなのだ。この本は本当の意味で日々の大切さについて教えてくれる作品だった。

 

 

 ・妻にささげた1778話

妻に捧げた1778話(新潮新書)

妻に捧げた1778話(新潮新書)

  • 作者: 眉村卓
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/06/11
  • メディア: Kindle
 

余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をした。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日の最後の原稿、最後の行に夫は書いた──「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた1778篇から19篇を選び、妻の闘病生活と夫婦の長かった結婚生活を振り返るエッセイを合わせたちょっと変わった愛妻物語。 

この本はこの間やっていたアメトーークの「本屋で読書芸人」で紹介されていたものだ。確実に死に向かっていく妻、そしてその傍に寄り添う夫。毎日短い話を書いて妻に読んでもらうことが小説家の夫に出来ることだ。1778話目、これは妻が亡くなった当日の話だ。題は「最終回」。この本に関しては多くを語ることは出来ない。ぜひ読んでもらいたい。

 

・文句の付けようがないラブコメ

文句の付けようがないラブコメ (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

文句の付けようがないラブコメ (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

 

お前を救い出す。世界が幾度終わろうとも。 "千年を生きる神"神鳴沢セカイは、白髪赤眼の美少女。世間知らずで尊大で、見た目は幼いのに酒と葉巻をたしなみ、一日中お屋敷で本を読んで過ごしている。 彼女の"生贄"として捧げられた高校生・桐島ユウキ。『生贄になる代わりに何でも言うことを聞いてやろう』と言われた彼はこう願い出た―― 「神鳴沢セカイさん。俺と結婚してください」。 そして始まるふたりの生活だが――穏やかで他愛のない日々は、やがて世界が抱える恐るべき秘密によって狂い始めていく。

 天才かと思った。それほど好きなライトノベルAmazonの評価はそれほど良くはないが、1巻を読んでこれほど次の巻が読みたくなるような本はない。衝撃のラストで、どんでん返しからの疾走感。たまらなく好きだ。

 

今回紹介したのは3冊。毎週木曜日には「週末に読みたいおすすめkindle本」として色々紹介していきたいと思う。本を楽しみに金曜日を乗り切ってほしい。

本を読んで週末が潰れたなんて、とても素敵な話だと思うわ。