みーた、ヒモになりたい

ちょっぴりノスタルジックな現役大学生の世界観

LoLを100回引退しても結局続けてしまう話

100回目のLoLの引退をした。

この男、結局辞めないのである。

寝る前PCを閉じて一言、「LoLってほんとクソゲーだな、辞めるわ」。布団に入ってTwitterに一言、「LoL引退した」。いつもの口癖である。

LoLというゲームを知らない方もいると思うので説明をしたい。細かく言おうと思ったけども長くなってしまうのでWikipediaからの引用。

League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)は、Riot Games(ライアットゲームズ)が開発したWindowsmacOS用のチームストラテジーゲーム、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(略称 MOBA)型の基本プレイ無料のゲームである。略称:LoL/ロル。

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YouTube大好き人間としては、初心者向けLoLガイドがあったので載せた。
2016年の動画なので今はないアイテムやピンクワードがあるけれどその辺は愛嬌。

つまりどういうことかと言うと、リアル人間が集まって自分が使うチャンピオンをサモナーズリフトに召喚し、5vs5をする。敵の陣地を破壊したほうが勝ち、というゲーム。聞くからに簡単そうなこのゲームではあるが、さながら鬼神のような世界一の最強プレイヤーがいたり、ゲームテンポやメタ、戦略としても日々進化し続けている。なによりゲーム人口が多い。日本鯖も最近マッチ方法が変わったのか、待ち時間がほとんど存在しないのも良い点だと思う。そして、なによりチャンピオン数が多い。100体以上いる。そして毎年何体もの面白い新規チャンピオンを生み出し続けている。Riot素晴らしい。流行らないわけがない。

しかし某、このゲームを辞めたいのである。
アンインストールすればいいじゃん、付けなければいいじゃん。残念ながら、そういう話ではない。その領域はとっくの昔に過ぎ去っているのだ。既にアンインストールは3回しているし、LoLをやらなかった時期も数カ月はあったけれど、結局インストールし直してるしなんならPCが壊れた際に初期化して一番最初に入れたものがそれだったりする。

辞めないのではない、辞められないのだ。
このゲーム、信じられないほどの中毒性で僕を掴んで離さない。片足を突っ込んでしまったらもう引き返せない。私生活もろともずぶずぶと引きずり込んでいく。授業の合間の休み時間ではブックマークしてあるLoLwikiを開きチャンピオン欄を物色、己のフィーリングにズビビッときたものを選択したら、スキル構成やコンボ、プレイの利点や欠点など舐めるように眺めて脳内でチャンピオンを動かすのだ。いつも対面をソロキルして悦に浸っては、7/0/1の自分にニヤニヤ顔をする。それで休み時間の15分が消える。こうやって生きてきているのだ。なんて生産性のない15分なんだろう。

紆余曲折あったもののとにかくこんなにも自分に影響を与えてきた素晴らしいゲーム。辞めたい理由としてはもう一つしかない。


ありえんほど時間を取られるのだ。


一試合につき短くて15分。長くて1時間かかる。1時間って何?どう考えてもおかしい。洗濯物回して、ご飯作って、食べて、風呂入って、ベッドですやぁできる。それが一試合の時間。大学から帰ってきてPCを付けてLoLを起動、そのあと寝るまでにやってたとしても4~5試合くらいしか出来ない。ゲームとしてはかなり長い方だと思う。夜通しやれば次の日は眠気との闘い。もう八方ふさがりだ。LoLは闇が深い。

朝起きて「あぁ、つらい、つらすぎるこんなことなら昨日LoLやらないで早く寝ればよかった」。毎日こう思ってる。それでも結局大学から帰ってPCを付けたらLoLを起動してDiscordにこう送信する。「hi」。一人のコメントでみんなが集まる。一人しかいなかった通話が次第に賑やかになる。少人数ならARAMと呼ばれる少し狭いステージで、5人集まればNormalと呼ばれる通常のステージで未知の5人の戦士と己の陣地をかけて、奪い合い、戦う。時には勝って「俺つえ~~」なんてみんなで言い合って、時には負けてちょっとギスギスした感じになりながらも次のゲームに備え、対戦待ちをする。一試合たりとも同じ試合内容は無いのだ。常に状況は変わる。誰が試合を動かせるポテンシャルがあるか、敵はどこにいるか、どのタイミングで戦えば勝てるか、次に狙うオブジェクトはどれか。常に考える。このゲームでは考えることをやめたら負けに直結する。皆で声を掛け合いながら一試合一試合勝ちに行くプランを立て、それぞれが行動を起こすのだ。5人のなかに必要無いプレイヤーなんてのはいないのである。

僕はこのゲームが大好きだ。今まで色んなゲームをやってきたと思っているけれど、まあとにかく最後はここに戻ってきてしまう。このゲームでしか味わえない感情がある。MOBA(Multiplayer online battle arena)と呼ばれるゲームジャンルに初めて出会った1年の秋。Twitterで出来た知人経由のゲーマー先輩に教えてもらったゲームが自分にこんなにも影響を与えて、そして3年経った今でも現役で一番やっているという事実。もちろん万人受けするとは思っていないけれども、それでもやってみてほしい。LoLというゲームはやったらハマる。やらなくても観戦するだけでハマる。奥が深い。好きなチャンピオン1体を見つけて深い愛情を注ぐのもよし、様々なチャンピオンを触ってオールマイティになるのもよし。YouTubeに投稿されるプロプレイヤーの動画を見てかっけーーっていうのもよし、自分が操作してる気になって空にむかってドヤ顔するのもよし。そうなったら最後。LoLに触れたらもうあなたは抜け出せないのだ。

僕はこうしていつもLoLに戻ってきてしまう。さよなら、リーグオブレジェンド。ただいま、リーグオブレジェンド。これからもよろしく。

さよならポエジーというバンド

朝起きて、携帯を付けた。YouTubeでも開いて音楽聞こうかなーと思った。軽い気持ちだった。

YouTubeで音楽を聴くことは珍しくないけど、まあとりあえずイヤホンつけて適当に探して好きな曲が見つかったらそれ聞きながら頭ふってシャンシャンやって満足げに変なダンスをしながらシャワーを浴びに行って身支度して学校に向かう、これがいつもの朝。別にお目当てのバンドがあったわけでもないが、今日も取り敢えずいつもの感じで踊ろうと思ってた。携帯を付けてYouTubeを開いてホーム画面に表示されるのはLeague of Legendsとかいうクソゲームのオススメ動画ばっかりだったけど、そのまま下にスクロールしていった時に目に入った動画があった。

 

「さよならポエジー 前線に告ぐ(Official Video)」

 

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なんやこれ、サムネからしておしゃれ動画やんけ、絶対かゆそう。サムネに男女が映ってるMVは大抵前髪長い系ボーカルがギター揺らしながらかゆい歌詞を歌うって相場が決まってるから。

このさよならポエジーとかいうバンドの曲を付けて、ロード中に画面も見ずに携帯をポケットに入れた。左手は音量調節できるようにつっこんだまま顔を洗いに向かった。

 

 

脳が妊娠した。

 

これは比喩とかじゃなくて、いやまあ比喩なんだけどもこれはほんとやばい。とにかくやばい。イントロでくる、ギターのけだるさというかねっとり感。普通にもってかれた。顔洗う前に携帯取り出してMVをなめるように見た。

最近My hair is badとかreGretGirlとか聞いていたせいか歌詞が前に出てくるというか、インパクトのある曲ばかりと触れてきた自分にとってこのここちよいメロディとVo.オサキアユさんのスッと胸に入ってくる声はある意味新鮮だった。

 最近こんな曲あった?無いでしょ。もう顔を洗うのを忘れて普通に見入ってた。洗面台の前で一人で真顔になって、でもなぜか足だけはトントントンってリズムを取ってた。全部が好きだった。

音楽のことは全然分からないし、楽器に触れることだってほとんど無かった人生だから、音楽オタクにとっては「いやいやそれはちがうですぞでゅふふ」って言いたいかもしれないけど許してほしい。拙い言葉で自分が思ったこの曲の素晴らしさを伝えたいがためにからまわりしちゃうくらい、それくらい音楽素人の自分にとって衝撃的な曲だった。

 

赤が青になる様 日々は単調になっていくわ

無傷はふりだしの象徴であるかの如くです

馬鹿が阿呆になる様 日々に変調もさしてないわ

蹉跌は自らの表彰であるかの如くです

 

今でも歌詞の意味はよくわかってない。歌詞にはやっぱり良い悪いの考えがあるだろうし、それこそこの曲の歌詞がいいのかもよく分からない。yonigeの「アボカド」って曲、アボカドってなに?つまりアボカドってどういうことなの?って思ってしまった自分には感性とかなんかその辺のものがたりない気がするんだけども、この曲はなんとなくなんだけど、わかる。わかってないんだけど、わかる。そんな感じの曲。歌詞が穴抜けみたいになってて聞く側に想像させるみたいな曲ちょっとにがてなんだけど、これは嫌な感じがしなかった。

 

緩いというかシンプルといっていいのかわからないこのメロディに日本語の歌詞の被さりが絶妙だと思った。別につらい思いとか寂しい思いとかしてるわけじゃないし曲に共感とかそういうのもないんだけど、なんだろう、胸に来る。寝る前も聞くだろうし明日の朝もきっとYouTube開いてまた履歴から見つけて聞いちゃうんだろう。いつかこの曲を忘れる日が来ても多分また会う気がする。

この曲ならきっと上手く生き残れるわ。